商工会議所での相談

2016年7月30日

商工会議所は、起業、特に個人で起業される方には、
大変頼りになる相談相手だと思います。
 
ただ、広範囲に相談に乗って頂けるからといって、
手ぶら同然で行くのはどうかと思います。
先にお話しした、創業計画書の原案は絶対持って行かないと
相談のしようがありません。
 
何をどのように進めるのか、希望する創業融資額の根拠は何なのか…
日本政策金融公庫を納得させるための計画書を創るための相談ですから、
基本原案を持っていけないようでは、話にならないと思います。
原案を持って相談に行くことで、修正、追加、削除などの手が加わることになります。
 
私は、本当に詰められるところまで詰めて持って行ったので、
「ああ、ここまで作ってらっしゃるんですね」とは、言われました。
創業計画書は、大半が文字と数字になりますが、
最終的には、事業内容を理解してもらう事と
融資したお金を、間違いなく返済してもらえるという信用を得なければなりません。
 
数字の部分は、商工会議所の方々は心得ておられますから全く問題ないのですが、
事業内容は、こちら側しか把握していませんから、
何を、いつ、どこで、どのように、誰に提供するのかは伝えられないと、厳しいでしょう。
私は、幸い写真の心得がありますので、
商品の写真を、イラストレーターでまとめて持参しました。
知っているだろうというような商品でも、チラシのように
写真という形で提案するという事が、とても大事なようです。
 
私の場合、初回の話の段階で商品構成に関して
随分と興味を持って頂く事ができました。
 
商品写真ではないにしても、作業行程をフローチャートにするとか
イラストを挿入するなど、視覚に訴えるという手法は、
文字と数字ばかりより印象深いようです。
 
具体的な内容については各々違いがあると思いますので、
お話しませんが、いろいろ調べていく中でちょっと気付いたのが税金に関してです。
創業前=実績無しですから、具体的な数字を立てるのは確かに難しいですが、
計算書の上で、税金の事を忘れている事がよくあるそうです。
計算書上で、売上予想(予算)を立てますが、
それに伴う税金に関しても数字が必要になります。
「これでは、税金が払えませんね」
ということになりますと、公庫は公的機関ですから確実に疑問を持ちます。
かといって、夢のような売上予想を立ててしまうと
これもまた、突っ込みの的になります。
 
私は、ここの整合性がなかなか立たず、かなり時間を喰いました。
私が感じた、注意点は大方、この辺ではなかったかと思います。
 
調べられる事はネットや本で調べて、
これで良いのか否かわからなくなったら、商工会議所へ相談すると良いと思います。
(ネットでは、ある件が、良いという場合と良くないという場合の
両方が出てくる事が多々あります)
大事なのは、質問されたときにその根拠を話せるようにしておいた方が良いという事です。
 
脱サラ、というと周囲は概ね反対します。
そんな中、商工会議所には安心して相談できます。
是非、ご利用なさってください。
開業後の展開にも、有利に働くかもしれません。

資金調達

Posted by kazz